MDS(Civil design)  トップページ
 土木構造物設計、仮設設計、各種施工計画、FEM解析他 各種土木設計業務を行っております。
FEM解析比較(ジョイント要素の存在で変位がどの程度変わるのか?)

鉄道高架橋の横に「鋼矢板式立坑」を設置する計画です。
立坑に生じる変位は土留計算(弾塑性法)により算出し、強制変位として入力することで高架橋の変位を予測しました。
高架橋と地盤との接点は、本来はズレる挙動をするはずなのですが、解析上は分離せずに一体として動きます。
この接点に、ジョイント要素を考慮した場合にどの程度の差が生じるかを比較してみました。

■ 検討ケース-1 /ジョイント要素無し
・立坑(鋼矢板ⅤL型)強制変位max=11mm,鋼矢板頂部変位=1mm
・XY合成変位量:高架橋梁上部(5.87mm)




■検討ケース-2/ジョイント要素有り
・立坑(鋼矢板ⅤL型)強制変位max=11mm,鋼矢板頂部変位=1mm
・XY合成変位量:高架橋梁上部(6.08mm)←少しだけ大きい値になりましたが、それほど関係なさそうでした



(解析結果全体)



【ジョイント要素】 SoilPlusマニュアルより引用
  • 線ジョイント(2D)要素
    2次元解析において地盤の亀裂を模擬するために用いられる要素です。
    構造物と地盤との剥離、滑りを考慮する時にも用いられます。
    線と線との力のやり取りをさせる要素です。

  • 面ジョイント(3D)要素
    3次元解析において地盤の亀裂を模擬するために用いられる要素です。
    構造物と地盤との剥離、滑りを考慮する時にも用いられます。
    面と面との力のやり取りをさせる要素です。

  • 節点ジョイント要素
    地盤の亀裂を模擬するために用いられる要素です。
    構造物と地盤との剥離、滑りを考慮する時にも用いられます。
    節点と節点との力のやり取りをさせる要素です。

Copyright © 2017 mds-civil All rights reserved.