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開削工法における影響検討について
■開削工法における影響検討について
FEM解析を用いた変位推定には、大きく以下に二分されます。
(a)別途求めた土留壁の変位を強制変位として入力する方法
(b)土留め壁と地盤を一体としてモデル化し、掘削前の初期応力を解放力として入力する方法


     ※出典:都市部近接施工ガイドライン/(社)日本トンネル技協会/2016年1月/参9-9


■上記の2方法で、変位が、どの程度になるのか、試しに解析してみました。
  強制変位モデル  応力解放モデル 
 土質:砂地盤
(γ=18,φ30)
掘削深さ:3.0m
自立式
鋼矢板Ⅲ型:8.0m
   
最大変位  78mm(弾塑性法の場合)  4.3mm(FEM解析の場合)
 備考  掘削深さ3.0mで弾塑性適用に難有り?
※参考として、慣用法の場合は、変位35mm←こちらの方が現実的です。
 掘削深さ3.0mで変位4.3mm?しかも、背面側?リバウンドが卓越する?
※念の為、解析ソフトを変えて解析した結果も同様の傾向となりました。
 考察  土留計算手法には深さに応じた適正がありますので、それぞれの結果を総合的に判断する必要があります。なんでもかんでも、弾塑性法というわけにはいかないようです。 リバウンド変位が伝達し上に押しあげているようです。リバウド量を別方法で検証し、手法の適切正を評価する必要があると考えられます。



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