Q3:軌道横断推進で、軟弱地盤の場合ノーズダウン対策は?

Q:
N値=0程度の軟弱地盤で軌道横断となる推進工事、
ノーズダウンに伴う、軌道沈下が懸念される 、何か対策は?
呼び径:φ400(推進延長L=30m)
工法:泥土圧式 (土被り5.0m)

A:
程度によりますが、基本的にはN値0は、掘進機は自沈してしまい方向制御が行えないことが懸念されます。
※掘進機を上向きにして乗り切るなどの事例もあるようですが、反力などを含め不確実です。
 実績など含め、各種工法団体へ確認が必要です。

地盤改良は有効な手段かと考えますが、全線では施工方法や費用などを含め検討が必要と考えます。また、使用する薬液注入の場合、使用する注入方法により粘着力など増加が見込めますが、N値の増加を含め、改良後の物性値、懸念される隆起などについては、日本グラウト協会等へ問合せが必要と考えます。

また、掘進の可否などは、工法が限定されているので該当する工法団体へ確認が良いです。

※土質が異なる場合を含め他の場所の土質調査を追加するなど、対策が必要な範囲を探ることや、N値0の詳細情報を知ることも大切と考えます