Q9:組立筋のかぶりについて

■組立筋の被りについて(最小被りが確保されない場合の対応)

 組立筋は、鉄筋組立時やコンクリート打設時に所定の鉄筋が移動しないようにすることが目的となります。組立筋は、常に外側の鉄筋を囲む必要もなく、下図のように内側の鉄筋を囲むことで、その目的が得られると考えております。
 このため、鉄筋被りが少ない場合の組立筋の配置方法として、内側鉄筋を囲む方法を採用する場合もあります。

(図の解説)
下筋は、青と緑で、青が内側です。
上筋は、オレンジと黄色で黄色が内側となります。
最も外側の鉄筋を巻く場合には、オレンジと緑をぐるっと巻くことになりますが、この図では、内側となる青色と黄色を巻く組立筋となっております。これにより最小となる鉄筋被りは、赤色の組立筋ではなく、オレンジと緑 の被りとなります。